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社長BLOG

2011.09.30

長い一日

28日、山へ行ってきました。

最近単独ばかりだったのですが、久々に4人で。

結構無理のある計画でしたが予想通りかなりきついものでした。

 

【予定】

新穂高→(白出沢ルート)穂高山荘→奥穂高→ジャンダルム→

西穂高→ロープウェイ→新穂高

約18キロ12時間の予定

 

出発 3:30

やる気マンマンの人、厳しいと思ってる人いろいろですが出発!!

 

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真っ暗の林道をヘッドランプと地図を頼りに。

気温も相当低く、この日の前の週、初氷に初雪がちらついたそうです。

 

林道を過ぎ、白出沢出合から樹林帯に入り

重太郎橋を渡りみんながやってくるのを待ってましたが。

 

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来ない・・・・・・30分も待ってるのに・・・・・・

結構歩いたけど・・・・。

 

でもそのうち来ると楽観的に考えてボチボチ歩き出し。

白出大滝に

『おおっ、きれぇ』

と独りで感動。

 

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写真ではわかりにくいですが。

またしばらく歩き穂高山荘手前のがれば付近で

みんなで上がろうと休憩しながら待っていると。

 

やってきました。

 

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まずい・・・

だいぶまいってる。

結局いろいろ考えた末、

雪渓の残るここで二人は引き返すことに。

 

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寒さに震え、顔も手先も白く紫がかって

本で読んだ低体温症の症状通り。

このままでは遭難死原因第一位 : 疲労凍死 。

急いで着替えさせ、あったまってもらって少し回復。

ちょっとあせったのでした。

 

 

二人が遭難することなく下山できるようにと願いここでお別れ。

 

気を取り直しでガレ場を穂高山荘に向かって

やっと到着。

 

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結構たくさん人がいてひと安心。

ほとんどの方が涸沢から来られているみたいでした。

 

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紅葉を期待した涸沢もまだ赤くは染まってませんでした。

ここまで予定の1時間遅れ。

おまけに出発が30分遅れ。

行けるか、無理か。

行かないとこの長い距離を延々と歩き引き返すことに。

とりあえずご飯にして考えようということで。

 

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おいしかったのですが、

関西人には少しダシが濃いかも。

おなかが張ると元気になり冷静になり地図を開いて相談。

行くか引き返すか。

結果、引き返すことに判断。

計画通りにいかなかった経験がないのでかなり迷いましたが、

ロープウェイに間に合わず旧ボッカ道を歩くのだけは避けたいし。

明日も仕事なので西穂山荘で泊まるわけにも行かないし。

下山した二人も気になるし。

とりあえず奥穂のピークに立つのと、

行ければジャンダルムまでと出発。

 

山荘にデポして上がり始め振り替えると

涸沢岳越しに槍ヶ岳がカッコいい。

 

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とりあえず、1時間近くかかって奥穂高岳ピーク。

一緒のI君も満足そう。

 

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3190m。

30分前までは富士山が見えたらしい。

残念ながら見えませんでした。

 

 

 

そしていよいよジャンダルム

そのゴジラみたいな姿には圧倒されます。

 

 

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アレに登ってから引き返すなんていったい何時間かかるか。

あっさり次回に持ち越すことに。

 

 

帰ると決まれば急がないと。

 

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しかし簡単には帰れません。

脚も結構きてるし。

足元は悪いし。

下りはくだりで相当辛く。

霧も濃く道間違いに気をつけながら。

 

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結局駐車場に戻れたのは8:00少し前。

遭難したのではないかと相当心配をかけ。

下山組み他の登山者とともに

ロープウェイ、各小屋に連絡し

安否を確認してくれてました。

申し訳ない・・・・・。

結局、20キロ以上の山道を16時間以上歩き続け、

出発もゴールも真っ暗の中で

クタクタになった長い長い一日でした。