2018.04.02
お客様の満足度を極大化すること
住まいで重視することはお客様ごとに異なるのは当然ですが、住宅会社ごとにも差異が生じています。
例えば、太陽光発電、蓄電池、HEMSその他で構成される、光熱費負担を低減するエネルギー住宅の普及が盛んに言われており、大手ハウスメーカーはじめ多くの会社が強くアピールしています。ただ、30年、40年を見通した収支が本当にお得なのかどうか不明です。電気の買い取り価格が未来永劫変動しない保証はありませんし、高性能の設備機器の寿命も未知数です。長寿命住宅を訴える一方で、大金の初期投資をさせてまで現時点での高性能の設備投資を勧める。矛盾を感じます。日本の技術レベルであれば、近い将来にも低価で高性能な設備機器が登場することも十分予想できます。大手企業の強かさが垣間見えます。
そもそも温熱環境の制御が何よりも優先されるという視点自体を疑問に感じます。体感温度や湿度の不快感から来るストレスを和らげようとするならば、それ以外の要素から生じるストレスも同じく緩和すべきであり、それは例えば、住まいでの親子の距離感、理想とする毎日の行動を妨げる何かからの解放、ライフステージの変化への対応力など、抽象的ではありますが、人の精神面や行動面を左右する空間的な課題の解決も重視すべきです。
お客様の満足度を極大化するにあたっての立ち位置は、大手企業とは異なるかもしれませんが、住まい手への空間の及ぼす影響を様々な視点から捉えて考えていきたいというのが、当社の基本姿勢です。